社長コラム

[社長コラム] 寒い夜はヴァンショーで。

 最近、耳にすることが多くなったヴァンショー。フランス語でヴァンはワイン、ショーは熱いという意味で、つまりホットワインのことです。テレビドラマに登場したことで興味を持った方も多いのではないでしょうか。ドイツでは「グリューワイン」、北欧では「グロッグ」、英語では「マルドワイン」と呼ばれます。「ホットワイン」は和製英語だそうで、海外では通用しないのかもしれません。

 ヴァンショーは冬の寒さから体を温める飲み物として、ヨーロッパでは少なくとも中世頃から親しまれていたようです。ドイツでは、15世紀頃につくられたヴァンショー用の杯が発見されています。ヨーロッパの国々ではクリスマス近くになるとカフェをはじめ、街角にも屋台が出て賑やかになります。クリスマスマーケットとともにヴァンショーの屋台は冬の風物詩でもあるのですね。

 さて、ヴァンショーはホットワインといえど、単にワインを温めているだけではありません。オレンジやレモンなどの柑橘類や、シナモン、クローブ、スターアニス(八角)といったスパイスなどを加え、グラニュー糖でほんのり甘くしていただきます。小鍋に入れた赤ワインにお好きなものや甘みを加えて、弱火でコトコト煮ると、立ち上がる香りも楽しめますよ。ただ沸騰させてしまうと、アルコールや香りが飛んでしまうのでご注意を。

 ヴァンショーに使うのは赤ワインが一般的ですが、イタリアには白ワインでつくる地域もあるようです。ヴァンショーに適しているといわれるワインはアルコール度数の低いものも多く、フルーティーな甘さなのでお酒が苦手な方も楽しめます。また最近はヴァンショー専用のハーブなどがブレンドされたティーパックやスパイスセットも市販されていて、手軽に楽しむことができるようです。

 本格的に寒くなる12月は、忙しい時期です。香り豊かなヴァンショーで体をあたため、心も身体もほっこりゆったり、リラックスさせてあげませんか?

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。